Amazon広告のROASを320%→580%(最高月)に改善した、AI分析の手順
Amazon広告の費用は増えているのに、利益が残らない。そう感じている店舗は多いはずです。この記事では、株式会社MoreChoiceが運用支援でAI分析を使い、Amazon広告のROASを320%から580%(最高月)に改善した手順を、そのまま使える形で紹介します。 ※株式会社MoreChoice運用支援実績の一例です。成果は商品・市場・運用状況により異なります。
考え方:広告後粗利で配分を見直す
この考え方で取り組んだ手順を紹介します。まず「どこで利益が削られているか」を見える状態にすることが出発点になります。
前提:ROAS・ACOS・広告後粗利
- ROAS=広告経由の売上 ÷ 広告費。320%なら、広告費1円あたり3.2円の売上。
- ACOS=広告費 ÷ 広告経由の売上(ROASの逆数)。
- 広告後粗利=粗利 − 広告費。ROASが高く見えても、原価率の高い商品では広告後粗利がマイナスになることがあります。判断の物差しは最終的にこれです。
手順1:データをそろえる
広告レポートから、検索語句別・商品(ASIN)別に「表示・クリック・広告費・売上・注文数」を出します。ここに商品ごとの原価率を足すと、広告後粗利を計算できます。期間は直近30日程度が目安です。
手順2:AIで「利益を削るところ」を洗い出す
行数が数百〜数千になると、人が目で追うのは現実的ではありません。AIに次の3分類をさせます。
- 広告費を使っているのに注文がない検索語句
- 注文はあるが、広告後粗利がマイナスの商品
- ROASも広告後粗利も高いのに、表示が少ない検索語句・商品 大事なのは「売上順」ではなく「広告後粗利順」で並べることです。
手順3:止める・下げる・伸ばすを決める
- 1は除外キーワードに入れる、または入札を下げる。
- 2は入札を下げるか、広告対象から外して価格・原価を見直す。
- 3は入札や予算配分を寄せる(全体予算は変えずに、1・2から移す)。 一度に全部を変えず、影響の大きいものから順に手を入れます。
手順4:前後7日で検証する
変更した日を境に、前7日と後7日を同じ物差し(ROAS・広告後粗利・注文数)で比べます。セールや在庫切れが重なった週は比較から外します。効いたものは残し、効かなかったものは戻します。この繰り返しで、ROASは320%から580%(最高月)まで改善しました。楽天RPPでも同じ考え方で、ROASを200%前後から400%前後へ改善した例があります。
よくあるつまずき
- 売上だけを見て、原価率の高い商品に広告費を寄せてしまう
- 変更を一度にやりすぎて、何が効いたか分からなくなる
- モールごとに管理表が分かれていて、横断で比べられない
この分析を、ツールにしました
ここまでの作業を毎週手で回すのは大変です。株式会社MoreChoiceは、運用支援で使ってきたこのAI分析をツールにしました。それが EC Choice AI(ECA) です。複数モールの売上と広告費を1画面にそろえ、広告後粗利で商品を並べ、施策の前後7日比較まで行えます。1モールまで無料・クレカ不要で始められます。
