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楽天RPPのROASを約200%→約400%にしたAI分析の見直し手順

楽天市場のRPP広告(検索連動型広告)は、設定が簡単なぶん「とりあえず全商品に出している」という店舗が多い広告です。その結果、ROASが200%前後で止まり、広告費のわりに利益が残らないという相談をよく受けます。この記事では、私たちが運用支援でAI分析を使って見直した手順を紹介します。

運用支援での実績の例

運用支援での実績の例として、楽天RPPのROASが約200%から約400%になったケースがあります。同じ支援の考え方で、Amazon広告のROASが320%から580%(最高月)に、月商1,451万円(前年同月比+15.5%)になった例もあります。いずれも運用支援での実績の例で、成果は商品・市場・季節によって変わります。

RPPのROASが上がらない理由

全商品・全キーワードに同じ入札をしている

RPPは商品単位で入札を設定でき、キーワードごとの入札も可能です。ところが初期設定のまま全商品を同じ単価で出していると、売れない商品や関係の薄いキーワードにも広告費が流れます。

粗利を見ずにROASだけで判断している

同じROAS 300%でも、粗利率40%の商品と20%の商品では結果がまったく違います。商品ごとの損益分岐を出していないと、黒字の広告を止め、赤字の広告を伸ばすという逆の判断をしてしまいます。損益分岐の出し方はACoSの損益分岐点を出す方法で解説しています。

セール期と平常期を混ぜて見ている

楽天はスーパーセールやお買い物マラソンの期間に数字が大きく動きます。期間を分けずに平均すると、平常期の実力が見えません。楽天スーパーセールの利益確認もあわせてご覧ください。

見直しの手順

ステップ1:データを1か所にまとめる

RPPのレポート(商品別・キーワード別)と、店舗の売上・原価・ポイント原資を同じ期間でそろえます。ここがずれると後の判断がすべてずれます。考え方はEC売上の見える化に書いています。

ステップ2:商品を3つに分ける

商品ごとに「広告後の粗利」を出し、次の3つに分けます。

  • 止める:広告後の粗利がマイナスで、改善の見込みが薄い
  • 伸ばす:損益分岐より十分ROASが高く、表示回数にまだ余地がある
  • 様子を見る:データが少なく判断できない

AIに任せるのは、この大量の行を分類して候補を出す部分です。最終的に反映するかどうかは人が確認して決めます。

商品を止める・伸ばす・様子を見るの3分類

ステップ3:キーワードを絞る

「伸ばす」商品の中でも、クリックはあるのに売れていないキーワードは除外や単価の引き下げを検討します。反対に、売上につながっているキーワードには単価を寄せます。

ステップ4:入札単価を商品ごとに変える

一律の単価をやめ、目標ROASに合わせて商品ごとに単価を置きます。

計算例

以下は説明用の計算例で、数字はきりのよい架空の値です。

項目 商品A(計算例) 商品B(計算例) 広告費 10万円 10万円 広告経由売上 20万円 20万円 ROAS 200% 200% 粗利率(広告前) 50% 25% 広告後の粗利 0円 −5万円

どちらもROASは200%ですが、商品Aは損益ゼロ、商品Bは5万円の赤字です。この計算例なら、商品Bは単価を下げるか止め、浮いた予算を粗利の厚い商品に寄せる、という判断になります。

計算例:同じROASでも粗利率で広告後粗利が違う表

ステップ5:週ごとに見直す

一度設定して終わりではなく、週に一度、同じ形で数字を入れ直して分類をやり直します。RPPは競合の入札でも数字が動くため、続けることが一番効きます。この流れはモール広告のROASをAI分析で改善する手順でも詳しく説明しています。

人がやると続かない理由

商品数が数百を超えると、商品別・キーワード別の表を毎週作り直すだけで半日かかります。そのうち見直しが月1回になり、やがて止まります。私たちが運用支援でAI分析を使ったのは、この「集計と分類」を人の手から外し、判断だけに時間を使うためでした。

この手順をツールにしたのがEC Choice AI

EC Choice AIは、楽天・Amazon・Shopifyの売上と広告費をまとめ、Yahoo!ショッピングはCSVで取り込み、商品ごとの広告後の粗利を出します。AI分析で伸ばした手順を、そのまま毎週使える形にしました。Amazon側の手順はAmazon広告のROAS改善の手順をご覧ください。

まとめ

  • RPPは全商品一律の入札をやめ、商品ごとの損益分岐で判断する
  • 商品を「止める・伸ばす・様子を見る」に分け、キーワードと単価を調整する
  • セール期と平常期を分け、週ごとに見直す
  • 集計と分類はAIに任せ、反映は人が確認する

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